北海道中小企業家同友会しりべし・小樽支部の活動報告です。
例会や講演会・各種イベントなど、最新情報をご紹介いたします。
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活動報告
第16期経営指針研究会 第5講
11月25日は経営指針研究会のメンバー10名が同友会事務所に集まって『経営指針成分化と実践の手引き』をテキストとして、経営指針書の成分化のための勉強会を開催しました。経営指針とは「経営理念」「10年ビジョン」「経営方針」「経営方針」を合わせたものです。今回は「自社の歴史と自分の歩み」と「労働環境分析シート」の発表を聞いて参加者からそれぞれ感想を質問を交えながらグループディスカションをして創業時(継承時)の自分の想いや社員さんと関わり方について、再確認しました。このディスカションが経営指針を作成する際の基礎となり、また出来上がった経営指針を社内外に発表する際の自分の考えを伝える訓練にも繋がります。同友会の経営指針づくりは、単なる計画作成ではありません。経営者自身の生き方と会社の未来を重ね合わせ、仲間との対話を通じて、その輪郭を浮き彫りにしていくプロセスです。このディスカッションこそが、「経営理念」「10年ビジョン」「経営方針」「経営計画」という未来への道しるべに血の通った魂を吹き込みます。変化の激しい時代だからこそ、ブレない軸を持つことが不可欠です。「日々の業務に追われ、会社の将来をじっくり考える時間がない」「社員に会社の方向性を示し、一丸となって進みたい」と感じているなら、一度、経営指針研究会を覗いてみませんか?同友会には、同じ悩みを持つ仲間と、共に成長できる環境があります。
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活動報告
全道経営指針研修会in小樽
先日11月20日(木)「北海道中小企業家同友会 全道経営指針委員会」が主催し、しりべし・小樽支部が担当する「経営指針と働く環境づくり」研修会を無事に開催いたしました!この研修会では、しりべし・小樽支部経営指針委員会長のHRS(株)鈴木社長と報告とHRS(株)の会社見学並びに副委員長(株)北日本消毒 湊社長が報告者として登壇し、自社での実践事例をご紹介いただきました。鈴木委員長の報告では新社屋の見学を通じて、障がい者雇用を見据えた職場環境の整備、壁を減らすことでコミュニケーションしやすい設計、そして一人で集中できる個室を3部屋設置するなど、多様な働き方を支える工夫が凝らされていることを学びました。さらに、社内コミュニケーションツール(サイボウズ、rocket.Chat)の積極的な活用により、円滑な情報共有と意思疎通が図られていることも拝見し、社員一人ひとりが能力を発揮できる環境づくりへの強い意志を感じました。湊支部長兼副委員長の報告では、(株)北日本消毒で実践されている「5S活動」を活用して、経営指針の浸透に繋げているか?また、導入後の労使関係の変化についても報告してくださいました。グループ討論でも活発な意見交換が行われ、全道経営指針委員会のメンバー皆様にとって実り多い一日となって頂ければ幸いです。この研修会で得た学びを、各支部の会員企業の経営、そして地域社会の発展へと繋げていくことを期待しています。

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活動報告
20251119北後志地区会11月例会
11月19日水曜日、古平町(株)福津組にて北後志地区会11月例会がおこなわれました。今回は、株式会社福津組 代表取締役専務 福津宇基 氏を講師にお迎えし、「縮小していく町で建設会社が大切にする地域づくりの取組みとは」をテーマにお話をいただきました。人口約2,500人、過疎と少子高齢化が顕著な古平町で、どのようにして町の歴史や文化を継承し、伝えるか?また時代の流れのなかで失われつつある郷土愛を今、どのようにして護るのか?という問いかけに対して、町のみんなで創り上げるイベント「ふるびらブルーマルシェ」をスタートした福津さん。当初はうまく地元の理解を得られず悩みながらも、回を重ねるごとに仲間を増やし、協力者を募り、他所のイベントと比較して無理に背伸びするわけでもなく、周囲の声に耳を傾けながら今できることをひたむきにやっていくという姿勢が参加者の胸を熱くしました。グループ討論では各参加者の地域活動への関わりや想いを語り合い、お互いの地域での取り組みを知り、刺激を受ける良い討論となりました。

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活動報告
11月例会「地域内循環の『なぜ』を考える ~私たちが地域経済を育てる~」を開催いたしました!
皆さん、こんにちは。北海道中小企業家同友会しりべし・小樽支部です。去る2025年11月14日(金)、11月例会「地域内循環の『なぜ』を考える~私たちが地域経済を育てる~」を、北海道新聞社小樽支社3階にて開催いたしました。当日は33名の会員の皆様にご参加いただき、活発な学びと交流の場となりましたこと、心より感謝申し上げます。今回の例会は、「なぜ自社は地域の物やサービスを購入しているのか/していないのか」という本質的な問いに向き合い、地域内経済循環の重要性を深く考察することを目的としました。【パネルディスカッション】パネリストには、以下3名の会員企業経営者の皆様にご登壇いただきました。・株式会社シーガル 代表取締役社長 山岸篤史 氏(印刷・事務機器用品)・株式会社六美 代表取締役 工藤仁嗣 氏(和洋菓子製造販売)・株式会社小樽トレース 代表取締役 村田智宏 氏(大型デジタル出力・コピー/CAD業務/ドローン空撮データ処理など)コーディネーターは、株式会社温泉宏楽園 専務取締役の米山佳宏 氏が務め、「地域の物・サービスを購入している/していない理由と事例紹介」をテーマに、それぞれの実践に基づいた率直なご報告をいただきました。【グループ討論で深まる地域経済の「なぜ」】グループ討論では、「地域内経済循環」をテーマに、5〜6名のグループに分かれて議論を行いました。経費・仕入れ・販売先の3カテゴリーに沿って、付箋を活用しながら、リアルな課題や地域への熱い思いが語られました。<学びと気づき>「他業種の経費や仕入れ、販売先について学べて大変参考になった」「皆で掘り下げて話すことに意義を感じた」「後志や小樽の地域内循環を通じて、自分の仕事を見直すきっかけになった」といった声が寄せられました。また、「地域内にない商品やサービスに目を向けることで新たなビジネスチャンスが見えた」といった前向きな気づきも共有されました。<地域外取引の現状と障壁>「市内では商品やサービスが不足している」「品数が少ない」「価格競争力がない」「流通が遅い」などの理由から、多くの企業が地域外からの仕入れに依存している現状が浮き彫りになりました。一方で、「地域内循環は理想であり、実現を目指したい」という強い思いも語られました。同時に、「地域内循環に関与していない企業が意外と多い」という事実も確認され、課題の大きさが改めて認識されました。<実践への意欲と地域への愛着>「地域のお店に積極的に通う」「口コミを重視する」「自ら地域の事業者を発掘する」など、具体的な行動への提案も見られました。また、「小樽愛を感じました。皆さんが良くなることを願っています」といったコメントからは、地域経済への強い愛着が伝わってきました。本例会は「現状や課題の可視化」に留まらず、「地域で経済を回すとはどういうことか」を深く考える機会となり、「地域内経済循環を促すような会があればいい!」という、中小企業家同友会への大きな期待も示されました。同友会が掲げる「国民や地域と共に歩む中小企業をめざす」という理念を実現するためには、地域内での経済循環を促進し、持続可能な地域経済を構築することが欠かせません。今回の例会は、その理念を具体的な行動に結びつける大変意義深い場となりました。例会後の懇親会は「大衆酒場ブリッジ」にて開催され、和やかな雰囲気の中で、より一層深い交流が行われました。率直な議論を交わした後の懇親会は、参加者同士の絆を深める貴重な時間です。しりべし・小樽支部では今後も、会員の皆様の経営実践に役立つ学びの場を提供してまいります。今回のアンケートでは、「人材不足」「事業承継」「人の育成」「同友会メンバーの会社・顔・業種・品目・価格を知るツアーや発表会」など、さまざまな学びのニーズが寄せられました。これらの声を真摯に受け止め、今後の活動に活かしてまいります。なお、次回の「望年例会」については、改めてご案内させていただきますので、引き続き皆様のご参加を心よりお待ちしております。今回の例会にご参加いただいた皆様、そして準備にご尽力いただいた小樽地区会の皆様に、改めて心より感謝申し上げます。

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活動報告
【10年後の再会と未来への誓い。仲間と描く「自社の生き残り戦略」】
11月15日・16日、北海道中小企業家同友会 道北あさひかわ支部・富良野地区会主催の「11月オープン1泊例会」に、当支部から支部長の湊が参加いたしました。会場は、10年前に「全道青年部・後継者部会交流会inふらの」が行われたのと同じ場所であり、今回はオーナーも変わり、「NOZOHOTEL」という名の、当時を超えるほど素敵なホテルでの開催となりました。例会のテーマは、「あれから10年、自社がいかに生き残ってきたか」「これからの10年をどう生き抜くか」という問いかけでした。報告者は、留萌・空知・宗谷・富良野の各地区で奮闘されている4名の経営者。事業承継に向けて企業体質の改善に取り組む報告、新しい技術や栽培法の導入による挑戦、社員教育や設備投資によって競争力を高める事例、特定業界経験者の採用による人材確保戦略など、多岐にわたる実践報告が共有されました。そして、その後のグループ討論で最も多くの時間が費やされたのが「人」に関する課題。「どうすれば採用できるのか」「どうすれば社員が辞めず、働きがいのある会社をつくれるのか」──これはすべての経営者に共通する切実な悩みです。各グループでは、「給与や待遇改善はもちろん、理念の浸透こそが定着の鍵」「日々の声かけとコミュニケーションが人間関係の土台をつくる」「DXは単なる効率化ではなく、働きやすさの実現と、人にしかできない仕事を生み出すための投資」といった、本質的な意見が活発に交わされました。経営者は孤独だと言われます。しかし、同友会には、同じ痛みを知り、本音で課題を語り合い、共に未来を描ける仲間がいます。「自社の課題を語れる人がいる」「異業種の実践から経営のヒントを得られる」──この環境こそが同友会の最大の価値だと、1次会・2次会を通して改めて実感しました。この濃密な学びと熱い交流の場を設けてくださった富良野地区会の皆様、素晴らしい報告を届けてくださった道北あさひかわ支部の4名の皆様、そして運営に奔走された事務局の皆様に、心より感謝申し上げます。10年前、この地で未来を語り合った私たちが、10年後、胸を張って再会できたように──次の10年後も、さらに成長した姿で再び集えるよう、今回得た学びと勇気を胸に、自社での実践を力強く進めてまいります。ご一緒させていただいた皆様、本当にありがとうございました!

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活動報告
【祝!北海道中小企業家同友会とかち支部 設立50周年記念式典・祝賀会】
11月14日、北海道ホテルにて開催されました北海道中小企業家同友会とかち支部 設立50周年記念式典・祝賀会に、しりべし・小樽支部長として来賓出席させていただきました。成田孔一支部長の力強いご挨拶に始まり、長きにわたり支部を牽引してこられた歴代支部長の皆様への表彰など、半世紀の重みと輝かしい歴史を感じる、大変厳粛で感動的な式典でした。記念講演では、株式会社中川政七商店の前会長・中川淳様より「すべてはビジョンから始まる!〜創業300年超の老舗を再生!前会長が伝えたい企業の生き残る道〜」と題し、示唆に富むお話を拝聴しました。企業の永続性におけるビジョンの重要性は、私たち同友会が最も大切にする「経営指針」の理念そのものであり、改めてその意義を深く胸に刻む機会となりました。祝賀会では、とかち支部の皆様の熱気とエネルギーに満ちた素晴らしい交流の輪に参加させていただき、大きな刺激をいただきました。特に印象的だったのは、一皿ごとに原材料の生産者が登壇またはインタビュー動画に登場し、生産や加工にかける熱い想いを語ってくださったことです。これは、日頃から農業・酪農に携わっている会員同士の切磋琢磨の賜物だと感じました。この50年の歩みは、まさしく同友会の三つの目的である「よい会社」「よい経営者」「よい経営環境」を、十勝の地で実践されてきた歴史そのものです。初代の長谷川晃三支部長をはじめとする歴代支部長、そして在籍50年を超える企業の皆様をはじめ、この輝かしい歴史を築き上げてこられたすべての会員の皆様に、心からの敬意を表します。私たちしりべし・小樽支部も、とかち支部の皆様からいただいたこの素晴らしい刺激を力に変え、地域経済の発展に貢献すべく、より一層活動に邁進してまいります。とかち支部の今後ますますのご発展と、会員皆様のさらなるご活躍を心より祈念申し上げます。誠におめでとうございました!



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活動報告
支部8月例会
支部8月例会報告8月19日(火)、小樽経済センターにて8月例会が開催されました。今回は、群馬中小企業家同友会より、テレビ番組のモデルにもなった有限会社下仁田納豆 代表取締役・南都隆道氏を講師にお迎えし、「恩送り経営と逆境を超える力」と題したご講演をいただきました。大変楽しみにしていた例会です。南都氏は、納豆容器に「経木(きょうぎ)」を用いるなど伝統文化の継承にこだわり、さらには「創業1000年」を目指すという高い目標を掲げています。また、「千客万来」ではなく「一客再来」という言葉にも象徴されるように、一人ひとりのお客様との信頼関係を重視した経営姿勢に深く感銘を受けました。グループ討論では「地域に根ざした企業のあり方とは」をテーマに、各会員の立場や状況の違いを踏まえた活発な意見交換が行われ、有意義な時間となりました。最後に印象的だったのは、講演後半で登壇された南都氏の奥様の言葉です。「人脈を自分のためだけに使わない。人のために使えば無限に広がる」この考え方に強く共感し、心に残る例会となりました。今回の例会には、群馬同友会や茨城同友会の役員さんにもご参加いただきました。ありがとうございます!

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活動報告
支部7月例会
【支部7月例会 開催報告】北海道中小企業家同友会 小樽支部では、7月11日に7月例会を開催いたしました。テーマは「人が集まり定着する職場 ― 我が社の労働環境改善」。深刻化する人材不足や定着率向上といった課題に対し、3名の会員経営者より、実践に基づく取り組みの報告が行われました。
西條産業の西條社長からは、評価制度の見直しやキャリアプランの策定、業務の「見える化」など、制度改革を通じた働きやすい職場づくりが紹介されました。「評価制度を通じて、社員が納得し成長できる環境を整える」という姿勢には、多くの共感が寄せられました。
温泉宏楽園の米山専務は、新卒採用戦略や1対1のOJT導入、福利厚生の充実など、若手社員の育成と定着に向けた丁寧な取り組みを発表。特に「OJTを通じて中堅社員も成長する」という相乗効果に注目が集まりました。
本田興業の本田社長は、同友会での学びを自社経営に反映し、「会社は社長以上にはならない」という信念のもと、社員の声を取り入れながら、自社の労働環境の改善に取り組んでいます。働きやすさを意識した制度面の見直しや、社員の意見を反映した職場づくりなど、風通しの良い環境づくりを推進する姿勢が、多くの参加者の印象に残りました。
続くグループ討論では、「自社の労働環境改善」をテーマに、各報告を受けた気づきや課題、今後の取り組みについて活発な意見交換が行われました。業種や企業規模を超えた交流により、多様な視点からの学びと刺激を得る貴重な機会となりました。
例会のまとめでは柏谷副支部長が、報告者3名の実践に共通する「行動に移す力」と「社員とともに歩む姿勢」に触れながら、同友会の学びを日々の経営に落とし込むことの意義を語りました。学びを得るだけでなく、いかに実践し、自社を変革するかという視点が改めて問われる場となりました。

入会のご案内
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入会資格
企業規模にかかわりなく、企業経営者(もしくはこれに準ずる方)で、
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■ 入会金/20,000円
■ 1ヵ月分会費/5,000円 (6ヵ月分前納)